- ほどく -

この世界は分解の連続である。
与那国島でレンズを向けた半野生の馬は、そこに自生している植物を体内で分解し糞として排出する。排出された糞は微生物によって更に分解され、再び草となり馬の餌となる。糞はその馬の分身であり、馬そのものとも言える。

和紙の制作を学ぶ過程で、私はこの島の土と潮と空気と共にほどかれた原料と他の植物とを合わせ紙を制作することにした。
紙の繊維(糞や植物)と溶け合った被写体としての馬は、再び荒々しい風の中を動き始めた。

素材:-山芭蕉(ダマバス)、馬糞、インクジェットプリント、竹、糸

​紙のサイズ:885×1370mm